山本文雄

1、福井県の100m道路建設について

県議会議員1期目の血気盛んな頃、福井県独自の幅100mの道路建設を提言しました。これは石川県境から敦賀まで、直線で測れば約50km、嶺北武生まででも約30kmに渡るものでした。
このような幅100mの福井県独自の道路を作れば、産業経済活動に、また観光の目玉に、防災緊急に、と多種多様の利便性が生まれます。また福井県にしかない独自のものであり、全国に誇れる福井県の目玉になります。観光の面から考えても、一度福井県の100m道路を走ってみたいと全国からバスツアーでお客様が福井に来られることも期待できますし、福井県といえば100m道路というように、福井県の知名度もかなり上がったはずです。
現実的に、全長30kmとすれば、一年にわずか3kmずつ工事を進めていけば10年で完成できますので、そんなに不可能なことではないと考えます。
このような100m道路を、全国どこを見ても福井県にしかないものとして実現したかったのです。今も尚残念でなりません。

2、NHK大河ドラマ制作について

NHK大河ドラマは、その地域の活性化に極めて大きな力があります。石川県が舞台になった「利家とまつ」が放映される(石川県のドラマ立ち上げは平成9年)10年前の平成5年に、私は「お市の方」のタイトルで柴田勝家とお市の方を主人公にした大河ドラマを提言しました。しかし、非常に残念ながら当事の福井県の行政には真剣に取り組んでいただけませんでした。その後、石川県はバブル崩壊の真っ只中に「利家とまつ」のドラマで計り知れない経済効果をあげたのです。日銀金沢支店の試算では約500億と言われています。
ドラマという点でも、お市をテーマにしたものでれば、戦国武将の最たる、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三大将軍が登場する非常に興味をそそる大ドラマが出来たはずです。
今、金沢は発展しているのに福井が寂れている、と多くの人が心配されていますが、金沢が発展しだしたのはこの大河ドラマがきっかけといっても過言ではないと思います。当時の行政はリスクを負うことを恐れたのかもしれません。大きな発展を望むにはリスクを追う事も必要だと考えます。

3、福井県の3人っ子政策

これは私の提言で実現した政策です。夫婦が2人の子どもを生んだのでは、計算上人口が増えないことになります。だから、夫婦2人で3人の子どもを産んでもらい、人口を増やそうというものです。
一般的に行政の長は数字を掲げることを嫌がるものです。もし数字を掲げてそれが達成できないと、責任を追及されるからです。ところが、この3人っ子政策においては、数字を掲げて、福井県の政策として強力に打ち出したからこそ、全国全ての県(福井県を除く)が出生数が減っているにも関わらず、福井県だけが増加するという成果を生みました。全国でも唯一の出生数が増えた県として注目されることとなったのです。

4、陽子線がん治療施設

近年、放射線がん治療は目覚しい技術向上がなされており、日進月歩で更に進展が見られています。ご存知の通り、福井県は原子力発電の先進県として全国トップを走っております。この原子力関連の先進技術立県としてその有効利用が期待されている中で、私はこの福井県にふさわしい施設として、陽子線によるがん治療施設の建設を提言しました。
福井県は原子力発電所の設置数が全国一であることから、陽子線がん治療施設も日本一が当然であるとの見解から提言し、県の対応を迫りましたが、人口が少ない福井県であることから、今後の利用状況をみながら段階的に充実させていくということとなりました。
いずれにしても平成23年春には、本格的に開始が出来る体制が整いました。
この提言により積極的に進めることが出来たことが、多くの人のお役にたつこととなりましたら、これに越したことはないと思います。



« 前のページ - 1 / 1 - 次のページ »

ページのトップへ戻る